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はたらく

ゆっくりと目覚め、リビングへ。昨晩は仕事場としている実家に泊まったので、母が作った朝ごはんを食べる。天気予報を観て軽く失望をおぼえる。高校球児たちの活きのよさに羨望の眼差しをおくる。 昼食を頬張りながら、再放送の「半分、青い。」を筋書きに文句をつけながら観た後は、昼寝。 夕方、一度も外に出ていないのに「今日も暑かったね〜」なんて言いな

道ができる

6時半。はっと目が覚める。ここのところの暑さとは変わって、今日はいくぶん涼しい。だったらさっさと起き出して、寝ぼけ眼のわたしに作業着を着せてしまおう。そして、思考がはっきりと目覚める前に外へ出て、手袋と鎌をもった。 今日は、どうしても草むしりをしたかった。 自分の庭ではなく、我が家へ通じるおもての道の、いわば共用部分をきれいにしたかっ

モモ

わたしは臆病者である。そのうえ、根暗である。 旅先でひとりになったとき、そそくさと向かうのは図書館だ。 GWの福岡県太宰府市でも、スマホに「近くの、図書館」とささやいた。ごった返す太宰府天満宮の参道にて突如出現する自撮り棒や、わたしの足を石畳の段差と勘違いして通過するスーツケース、池で人々の熱い眼差しを向けられているカメの親子などを意識

風呂そうじ口上

——長い柄のついているものがよろしい。柄が短いのはだめです。 短ければ、自分がびちょびちょになるだけ。 柄の先端に、100円ショップで売っているスポンジを付けます。 これはですね、もとはスポンジが付いていたのですけどね、くっ付かなくなってしまったので、 こうやって輪ゴムでくくり付けて使います。 洗剤は使いません。浴槽の湯を残してまた風呂の湯と

大阪の下町をぬくめる、金殿ドーム

――東大阪『金殿ドーム』が、2018年3月いっぱいで暖簾をおろすという話が耳に入ってきました。 2016年10月に取材に行き執筆したものの、とある事情でお蔵入りしてしまった記事を、 取材相手の森山勝心さんに許可をいただき、 ここに掲載することにします――。 *** 「ゆ」の暖簾をくぐるとそこは…… 「こんばんは」 おそるおそる声をかけて浴場に入ると、先客